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ジークレーアートのビブリオポリ

ランドルフ・コールデコット

ランドルフ・コールデコットとその作品について

ビブリオポリ-コールデコット

ランドルフ・コールデコット( Randolph Caldecott、1846-1886 )は、イギリスのイラストレーター、美術家です。
独創的発想とユーモラスで温かい資質が作品にも反映され、この時代のもっともすぐれたイラストレーターとして名声をあげました。
当初、銀行に勤務し、後にスレイド美術学校に学んで最終的に画業を選択しました。
没後、その業績を讃え、優れた絵本画家に贈られるコールデコット賞の名祖となりました。

コールデコットの絵本に見られる、絵とことばが互いを補って物語の世界を広げる作風は、現代絵本の源流のひとつと位置づけられ、同時代に活躍したウォルター・クレイン、ケイト・グリーナウェイと並ぶ、イギリス絵本の新たな表現形式を確立した三大画家のひとりに数えられています。

ビブリオポリ-コールデコット" Hey Diddle Diddle "は、ネコがバイオリンを弾き、牛が月を飛び越え、子犬がそれを見て笑い、そしてお皿がスプーンと一緒に逃げ出す、という何ともナンセンスなマザーグースの一曲です。
巧みにバイオリンを操るひょうきんなネコと、かわいらしいまだ歩きたての幼児がとても魅力的な、コールデコットの代表作です。

ビブリオポリ-コールデコット" The Queen of Hearts(ハートの女王) "は、ルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』(1865)の一場面、ハートの女王の作ったタルトを盗んだという疑いで、ハートのジャックの裁判が行われる場面に登場する人物として有名ですが、元々は、『ヨーロピアンマガジン』誌1782年4月号に掲載された四連の詩に由来しており、これは現在マザー・グースの一つとして親しまれています。

ビブリオポリ-コールデコット"カエルのプロポーズ(A Frog he would a-Wooing go)"は、母親の忠告を振り切ってカエルが嫁さん探しに出掛け、道中、野ネズミを誘って二十日ネズミの家で楽しく遊んでいるうちに、ネコに襲われ、最後にはアヒルに食べられてしまうという、怖い物語のマザーグースです。
こんな物語を聞かせることで、母親の言いつけを守ることの重要性を子どもたちに教えたのでしょう。

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