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ジークレーアートのビブリオポリ

『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』

風景画はここから始まった

『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』について

ビブリオポリ-オーブリー・ビアズリー

『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』 (仏:Les Tres Riches Heures du Duc de Berry)は、多くの写本を収集したベリー公ジャン1世(1340-1416)の要請を受けて、フランドルのランブール兄弟により作成されました。
15世紀初頭より開始されましたが、ベリー公とランブール兄弟の死去により一時中断し、その後15世紀の終わりになってようやく完成に至りました。

時祷書とはキリスト教徒が用いる聖務日課書で、祈祷文、賛歌、暦などからなリます。私的なものであり、各人が趣向をこらして作成することがありました。
中でも「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」は、最も豪華な装飾写本として高い評価を得ています。

ビブリオポリ-オーブリー・ビアズリー-孔雀の裳裾

この時祷書は6部以上現存しており、トリノ市立図書館とパリ国立図書館に分蔵されているものは、ヤン・ファン・エイク作の図譜を含むとされており、美術史上重要と目されています。
他にメトロポリタン美術館所蔵「ベリー公の美わしき時祷書」(Les Belles Heures du Duc de Berry)というのもあり、こちらの方がその作成開始時期は早く、ランブール兄弟の存命中に完成しています。

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