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ジークレーアートのビブリオポリ

ジョン・ジェームス・オーデュボン

伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」で一躍有名になったアメリカの鳥類研究家

J.J.オーデュボンについて

ビブリオポリ-ジョン・ジェームス・オーデュボン

ジョン・ジェームズ・オーデュボン(John James Audubon, 1785-1851)はアメリカ合衆国の画家・鳥類研究家です。
西インド諸島のフランス領サント・ドミンゴ島(現ハイチ)に生れ、生後まもなく母親と死別してフランス人船長オーデュボンの養子となりました 4歳のときに父親と共にフランスに渡り、7歳から絵を習い始めました。
18歳でアメリカに移住し、フィラデルフィア近郊の父の農場で働きながら鳥の絵を描きました。

その後ケンタッキーで雑貨屋を営みましたが、店の経営はそっちのけでアメリカ各地を旅行し、時にインディアンと生活を共にしながら鳥の観察やスケッチに没頭しました。
その間妻が教師として働いて必死で家計を支えたといわれています。

『アメリカの鳥類(Birds of America)』,1838

ビブリオポリ-ジョン・ジェームス・オーデュボン-野鳥のイラスト

北米の鳥類を極めて精密に描いた博物画集『アメリカの鳥類』(1838)は、1827年から1838年にかけてイギリスで出版され、今日でも鳥類図版の最高傑作と考えられています。
標本を元にして描かれることの多かったそれまでの博物画と異なり、この画集では実際の観察に基づいた、自然の生息環境で飛翔する鳥たちが生き生きと描かれています。
オーデュボンの水彩画を元に435枚の彩色銅版画が、大型図版エレファント・フォリオ(畳半分くらいの大きさ)として収められ、一羽一羽の鳥が実物大の大きさで描かれているのも大きな特色です。

当時でも一般人の年収をはるかに超える極めて高価なこの画集の一冊が、2010年10月7日、ロンドンのサザビーズ(Sotheby's)で競売にかけられ、印刷された書籍としては史上最高額の732万1250ポンド(約9億6500万円)で落札されました。

日本では、伊坂幸太郎の推理小説『オーデュボンの祈り』(2000)に、オーデュボンのリョコウバトの話が多く用いられ、この小説の世界観の構築に役立てられています。
一方米国では、オーデュボンはアメリカの自然保護に関心を寄せた最初の人物とみなされており、 アメリカ最大の自然保護団体は『オーデュボン協会』と命名され今日まで続いています。

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