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ジークレーアートのビブリオポリ

ケイト・グリーナウェイ

『リトル・アン』、『アップル・パイ』の挿絵でお馴染み、グリーナウェイ

ケイト・グリーナウェイとその作品について

ビブリオポリ-ケイト・グリーナウェイ

ケイト・グリーナウェイ(Kate Greenaway, 1846-1901)はイギリスを代表する挿絵画家及び絵本作家です。
ロセッティやミレイ等のラファエル前派に属する画家とみなされる場合もあります。
子供を『小さな大人』として扱いがちだった19世紀において、子供を『子供』として絵描いた数少ない画家の一人で、グリーナウェイの絵は、当時の子供服ファッションに多大な影響を与えました。
木版画家である父ジョン・グリーナウェイの下で幼いころから絵に親しみ、サウスケンジントン美術学校に進学すると、アルフォンス・レグロスに師事しました。
当初、グリーティングカードのイラストなどを担当していましたが、父の友人である出版業者で木版画家のエドマンド・エヴァンズの知己を得ると、一大転機が訪れました。

ビブリオポリ-ケイト・グリーナウェイグリーナウェイが水彩画で下絵を描き、それをエヴァンズが木版に起こすという工程を経て完成された作品『窓の下で』が1878年に出版されると、たちまち空前のベストセラーとなったのです。
現在のオフセット印刷と同じ原理の「色石版」の発明もその普及に大きく貢献したと考えられます。
ビクトリアン調の古風な服装に身を包んだあどけない子どものしぐさや表情が評判を呼び、彼女の名声を一気に高めました。ラファエル前派の画家らと交友のあった美術評論家ジョン・ラスキンは、グリーナウェイの絵を高く評価し、特に『ハーメルンの笛ふき』を「最良の作品」と絶賛しました。

ビブリオポリ-ケイト・グリーナウェイ絵本史上最大の人気作家であり、その業績に因んで、1956年に、ケイト・グリーナウェイ賞が、英国図書館協会によって設立されました。
この賞は、イギリスで一年間に出版された絵本のうち、最も優れたも作品を世に送り出した絵本画家に対して贈られます。

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